TRUTHEARイヤホンレビュー

TRUTHEAR『GATE』レビュー。

TRUTHEARから新作イヤホン「GATE」が発売されました。
20ドルという安価な価格帯のエントリーモデルで、同ブランドの同価格帯モデル「HOLA」をベースとしています。
GATEがHOLAの後継機種なのか、それとも全くの別物なのか、比較も含めてレビューしていきます。
そして、今回はどんなSHIROIなんでしょうか?楽しみです。
さぁ、見ていきましょう。

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パッケージ

志士ッ!!!!!
今回のSHIROIは、まるで志士のような姿で凛々しく描かれています。
パッケージでは切れていますが、実は素足なのがSHIROIポイント高いんです。
パッケージ自体はとてもコンパクトです。
裏面には仕様などが詳しく記載されています。

黒を基調とした、高級感のある化粧箱です。
箱を開けると、ケーブルが装着済みのイヤホンが収納されています。
今回、選択したカラーは白…もちろんSHIROIだから。
箱の底部や小箱の中に付属品が収納されているので、取り出して確認していきましょう。

アクセサリー

セット内容

  1. イヤーピース(シリコンタイプ):細軸タイプ S/M/Lサイズ
  2. イヤーピース(シリコンタイプ):太軸タイプ S/M/L/XLサイズ
  3. ケーブル:3.5mmL字プラグ、0.78mm2pinコネクタ
  4. イヤホンケース
  5. 説明書、カード

太軸タイプのイヤーピースは、厚みがあり柔らかく、逆に細軸タイプは薄くて硬めです。
ケーブルはしなやかで丈夫ですが、ビニールっぽい質感があります。
イヤホンケースはパカパカ開閉式で、おじいちゃんが持っていた小銭入れのようです。
さすがTRUTHEAR!俺たちのTRUTHEAR!エントリークラスでも、とても充実した付属品となっています。

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イヤホン

ビルド

透明のフェイスプレートには、左右それぞれにGATEの文字とロゴが記されています
フェイスプレート含め、全体的にプラスチッキーで安っぽい仕上がりです。
2Pinソケットは奥まっているため、リケーブルする場合はコネクタの形状に注意が必要です。

ノズル径6.1mm、ステム径5.2mmと標準的なサイズですが、ステムが短いため軸の長いイヤーピースは抜けやすい傾向にあります。
樹脂製のシェルは片側2.8gと軽量で、耳にフィットするように設計されていて、装着感が良いです。

スペック

SHENZHENAUDIO|TRUTHEAR GATE
ドライバー 10mm Carbon LCP+PU Dynamic Driver
感度 117dB/Vrms
インピーダンス 36Ω±15%
周波数帯域 10Hz – 50kHz

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. ケーブル  :付属ケーブル
  4. イヤーピース:付属イヤーピース(太軸タイプ Mサイズ)
  5. エージング :10時間

音質

クセのない自然な音に仕上がっていました。
全体的には低音寄りで、暖色系の優しい音で聴き疲れしにくいです。

高音域

高音域は明るく澄んだ響きで、クリアでありながらも派手さは一切なく、上品な印象です。
キツさや刺さりもなく、繊細な表現力も兼ね備えています。

中音域

中音域は音に厚みがあり、角が無く滑らかです。
解像度感や分離感はやや物足りなく、音数が多いとゴチャっとして、音が埋もれてしまう傾向にあります。
女性ボーカルは上手で、特に際立たせるような音作りです。

低音域

低音域は軽快で力強く、深みのある響きで迫力を感じさせます。
余韻もしっかりと残響し、音の速さにも追従できるレスポンスの良さも兼ね備えています。

定位・音場

定位は明確で、楽器やボーカルをしっかりと捉えやすくなっています。
音場はやや広めで、広がりを感じることができます。
特に奥行きがあり、立体的な空間が広がります。

アンプ・ケーブル・イヤーピース

スマホで直挿しでも問題なく鳴すことができましたが、バランス接続の印象がかなり良かったです。
バランス接続対応のアンプとの組み合わせをおススメします。
イヤーピースは高音域を強調させるタイプ、リケーブルは純度の高い線材が使われているケーブルがと相性が良かったです。
具体的にはイヤーピースに「水月雨 清泉 – Spring Tips」ケーブルは「XINHS-K09」を使用しています。
音にダイレクト感が増し、目が覚めるような音になります。

コネクタとソケットについて

GATEの2ピンソケットは奥まった位置に配置されています。
コネクタのスリット部分が出っ張っているケーブルを使用しないと、奥まで挿し込むことができません。
短いコネクタを使用すると、イヤホンから外れやすくなります。
ケーブルを購入する際や、手持ちのケーブルを組み合わせる場合は、注意して選んでください。
ストアでは、長いコネクタを「CIEM2Pin」「カスタムIEM2Pin」「recessed 0.78mm 2Pin」と表記されて販売されていることが多いです。

比較

GATEとHOLAを比較してみます。

HOLAをベースに設計されたGATEは、外観上の違いはほとんどありません。
シェルの凹凸のラインが若干変更されていますが、注意深く観察しないと気付かないです。
GATEの素材はすべて樹脂製に変更されており、質感はHOLAと比べて安っぽくなっています。

音質に関しては、HOLAと比較してGATEはパァっと全体的に明るくクリアになりました。
ボーカルがより鮮明で力強く表現されるようになった印象です。
ただし、これ以外の大きな違いは無く、マイナーチェンジレベルのものです。

───HOLAを持っているが買ったほうがいいか?
無理して買う必要ないと思います。
───HOLAとGATE、どちらを買えばいいか?
音質に関していえばGATEです。
デザインに関してはお好みですが、GATEは安っぽいのでガッカリしないで下さいね。
───TRUTHEARが好きな人は?
君、どちらも持っているよね?

総評

GATEは、自然でバランスの良い音が楽しめます。
一方で、面白みに欠ける音だと感じる人もいるかもしれません。
中音域は少し不足していて、価格なりな部分はありますが、広い空間や心地よい低音域が優秀です。
HOLAと比較しましたが、どちらかと言えばSIMGOT EW100Pに近い印象です。
GATEは、エントリークラスのイヤホンの中でもコストパフォーマンスの高く、おススメできる1本です。
特にナチュラルサウンドを楽しみたい人には特におススメです。

販売情報

GATEは各販売サイトにて約3000円で販売しています。
カラーはブラックとホワイトの2色あります。

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