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HIDIZSアンプレビュー

HIDIZS 『S8 Pro Robin』レビュー。

HIDIZSは、最新作のドングルDAC「S8 Pro Robin」を5月20日に発売しました。
DACチップには、Cirrus Logic製CS43131をデュアルで採用しています。
価格は69ドル(約1万円~1万1000円)です。
今回、S8 Proを発売前に入手させていただいたので、音質や特徴について詳しくレビューしていきます。
さぁ、高級感のある洗練されたデザインが魅力的なS8 Proを見ていきましょう。

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パッケージ

パッケージは、HIDIZSの既存製品同様にシンプルなデザインを採用しています。
裏面には、詳細な仕様が日本語も含めて記載されています

プラスチック製のケースに収納されているので、長距離の輸送でもS8 Pro Robinはしっかりと保護されます。
本体はもちろん、パッケージングにもHIDIZSらしい高級感が感じられます。
さらに、中には付属品が同梱されているので、見ていきましょう。

アクセサリー

セット内容

  • Type-C to Type-Cケーブル
  • Type-C to USB-Aアダプター
  • Type-C to Lightningアダプター
  • ワランティカード・合格証・ハイレゾシール

「SD2」と同様に、iPhoneでも使用できるようにType-C to Lightningアダプターが付属しています。
筆者もそうですが、iPhone14以前のiPhoneでドングルDACを使用する場合は、Type-C to Lightningアダプターが必要になります。
S8 Pro Robinにはアダプターが付属しているので、1000円近くも出して別途購入することなく、そのまま製品を使用できます。
これにより、S8 Pro Robinの付属品だけでiPhone・Androidスマホ・タブレット・PCなど、幅広いデバイスで使用できます。
また、OSもWindows・Mac OS・iPad OS・Android・iOS・Harmony OSなどのOSに対応しています。

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ドングルDAC本体

ビルド

航空機用アルミニウム合金製を1枚板から成形されたフレームは、剛性と軽量性を兼ね備えています。
表面と裏面にはガラスパネルを採用し、高級感のあるデザインに仕上げられています。
入力端子はUSB Type-C、出力端子は3.5mmSE接続と4.4mmバランス接続に対応しています。
本体には3つの物理ボタンが搭載されており、音量やデジタルフィルターの操作が可能となっています。

ボディサイズは、長さ58mm・幅23mm・厚み11mmで、重さは約16gです。
青い「S9 PRO Plus Martha」やUSBメモリと比べると、一回り大きくなりますが、一般的なドングルDACとしては標準的なサイズで、持ち運びや使用に支障はありません。

物理ボタン

カラーデジタルフィルター
High pass filter
NOS filter
phasis filter
Fast and slow filter
Low-latency and phase-compensated filter
Wide band flatness mode

左右の物理ボタンで音量調整が可能です。
ボリュームは独立しておらず、ソフトウェア連動となります。
中央のボタンで楽曲の再生/停止操作が行えます。
これは、他のドングルDACにはあまり見られない、便利な機能が搭載されています。
さらに、デジタルフィルターの切り替えも可能です。
左右のボタンを同時に押すと、HIDIZSのロゴ部分が一瞬点灯し、フィルターが切り替わります。
フィルターは全6種類用意されており、音楽を聴きながら自分に合った音質を見つけることができます。

仕様

S8 Proは、DACチップにCirrus Logic製CS43131をデュアル構成で搭載しています。
PCMは最大32ビット/384kHzまでのハイレゾ音源と、DSDネイティブ最大256までのフォーマットが再生可能です。

インジケーター

カラーサンプリングレート
DSD 64/128
DSD 256
PCM 176.4/192(kHz)
PCM 352.8/384(kHz)
PCM 705.6/768(kHz)
PCM 44.1/48/88.2/96(kHz)
※CS43131はPCM 705.6/768(kHz)はサポート外です。

オーディオサンプルレートインジケーターが採用されており、音源のフォーマットやサンプリングレートに応じてHIDIZSのロゴ部分の色が変わります。

スペック

PO 3.5mm(@32Ω負荷) BAL 4.4mm(@32Ω負荷)
周波数応答 20Hz~45kHz
歪率 0.0005% 0.0006%
S/N比 125dB 128dB
分離 -74dB -110dB
出力 80mW+80mW 160mW+160mW

CS43131をデュアル搭載したドングルDACは各社から発売されています。
他社製品と比較してS8 Pro Robinは、全体的にスペックのバランスが良く、低歪率という特徴を持っていました。

サウンド

使用環境

  1. デバイス    :pixel7a(Android14)
  2. イヤホン    :Hidizs「MS2」
  3. イヤホンケーブル:BIGMANGO「Suzaku」
  4. イヤーピース  :AZLA 「SednaEarfit XELASTEC」
  5. USBケーブル  :付属OTGケーブル

音質

上記の使用環境にて、実際にS8 Pro Robinを聴いてレビューします。

第一印象は、クリアでスッキリとしていて、音に広がりを感じました。
全体的にはやや硬めの音質傾向で、解像度が高く、特に明瞭感のある高音域が印象的です。
音の粒立ちが良く、一音一音が分離しており、しっかりと聴き取れます。
中音域もクセが無く、スッキリとしていて見通しが良いです。
また、太い低音域がしっかりと主張してきて迫力があります。

4.4mmバランス接続でも試聴しましたが、解像度感、分離感を始め、全体的に音質が向上していたと感じました。
S8 Proを使う場合は、バランス接続の使用をオススメします。
Androidデバイスで音量を半分まで上げた時点で、かなり音が大きいです。
また、音の破綻やピーキーさを感じることなく、快適に聴けました。
個人的には音量3割ほどで十分に迫力を感じ、パワーも十分でした。
ヘッドホンでの試聴はしていませんが、基本的にはイヤホンでの使用がオススメです。

S8 Proは、どんな音楽のジャンルでもキレイに鳴らしてくれます。
特に、クリアな中高音域で聴く女性ボーカル曲との相性が抜群で、バラードなどの大人しめな楽曲との相性も非常に良いです。

PC(Windows 11)、iPhone、Androidスマートフォンで試しましたが、ノイズや動作不良もなく、快適に使用できました。
発熱もほとんどありませんでした。
もちろん、音量操作や楽曲の再生・停止といった物理ボタンの機能も問題なく動作しました。

総評

「S8 Pro Robin」は、クリアで解像度の高い音質と高級感のあるデザインが特徴のドングルDACです。
高音質を楽しむために必要なアイテムが全て揃った、オールインワンパッケージ。
さらに、物理ボタン搭載でデバイス操作の手間いらずと、使い勝手にも優れています。
この価格帯でドングルDACを選ぶのであれば、S8 Pro Robinは間違いなくオススメです 。

販売情報

本体カラーは、今回紹介したブラックに加え、ホワイトから選ぶことができます。

公式サイトにて69ドルで販売していますが、100台限定で特別価格の65ドルで販売しています。
さらに、割引コード「SAT035OFF」を入力すると、5%割引され、61.75ドルにて購入できます。
Amazonでも購入可能で、現在新製品のプロモーション期間中のため、20%割引となります。

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