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KZイヤホンレビュー

KZ『Dawn』レビュー。KZのサウンド気持ちよすぎだろ!

KZから新作イヤホン「Dawn」が発売されました。
主な特徴としては、大口径ボイスコイルの採用と、リケーブルができないという点です。
価格も約10ドルと非常に手頃なため、気軽にKZサウンドを楽しめるイヤホンとなっています。
では、詳しく見ていきましょう。

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パッケージ

パッケージはEDC Proなどと同様に簡素化されています。

アクセサリー

セット内容

  1. ケーブル付きイヤホン
  2. イヤーピース:S/M/Lサイズ
  3. 説明書


今回レビューで使用するケーブルは銀メッキ線となっています。

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イヤホン

ビルド

フェイスプレートは、「Dawn」の文字のみのシンプルなデザインです。
形状はZSTXやEDCProとほぼ変わらず、片側3.7gと軽量です。
DawnはEDC同様、コネクタが固定されており、リケーブルができない仕様となっています。

ノズルの口径は6mm、ステムの太さは5mmと一般的なサイズです。
装着感はZSTXとほぼ変わりませんが、ケーブルの耳掛け部分がストレートなため、ZSTXに比べて安定感に欠けます。
また、内部にライトを当てると、内部構造を確認できます。

スペック

複数回の測定において、左右の音響特性にばらつきが確認されました。
エントリーモデルであることを考慮すると、個体差によるものと考えられますが、聴感上の影響が懸念されます。

ドライバー 10mm Dynamic Driver
感度 108dB±3dB
インピーダンス 23±3Ω
周波数帯域 20Hz – 40kHz

Dawnの最大の特徴は、大口径ボイスコイルを採用している点です。
これにより、サウンドステージの広がり、高音域の応答性の向上、クリアな音質を実現しているとのこと。
これには、センタードーム外側のエッジ部分からも音が出ることを考慮し、ハウジングとドライバーの組み合わせにおける音響特性を徹底的にチューニングする必要があります。

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. ケーブル  :銀メッキ線
  4. イヤーピース:付属イヤーピース
  5. エージング :10時間

音質

重厚で迫力のある低音が気持ちがいい。
高音域はあまり強調されず、ドンシャリとは言えません。

高音域

高音域はクリアでスッキリとしたサウンドです。
低音に潰されることはなく、しっかりと前に出てきます。
大口径ボイスコイルの採用により、低域の量感だけでなく、高音域の解像度感の良さにも貢献していると考えられます。

中音域

低音域が強く、中音域が聴き取りにくいと感じることがあります。
特に、低音域を強調した打ち込み系の楽曲では、この傾向が顕著に感じます。
ボーカルのバランスとしては、男性よりも女性の歌声が前に出ているように聴こえます。

低音域

Dawnの最大の特徴である低音域。
ミッドベースとサブベースが力強く前面に押し出し、まるで音の壁が立ちはだかるような低音域です。
サブベースは柔らかく、若干ブーミーでだらしがない印象。
ミッドベースは引き締まっているので、速い楽曲でもしっかりと追従します。
このドッシリとした重低音は、KZイヤホンの中でも群を抜いており、楽しく気持ちのいいサウンドとなっています。

定位・音場

音場は広いです。
左右の特性に違いがあったものの、定位感は問題ありませんでした。

アンプ・ケーブル・イヤーピース

スマートフォンの直挿しでも十分に楽しめますが、Dawnの低音域を最大限に引き出すために、ドングルDAC以上のアンプと組み合わせるのが望ましい。
また、イヤーピースの交換は必須だと思います。
中音域に厚みを持たせて音を大人しくさせるAZLA「SednaEarfit MAX」の印象がかなり良い。
低音域がもっと欲しければfinal 「TYPE E」をオススメします。

比較

同じ価格帯の1DD機と比較してみます。

EDX Lite

やはり低音域とそれ以外に大きな違いを感じます。
Dawnはドッシリとした重厚感のあるサウンドで、EDX Liteにはない迫力があります。
一方、EDX Liteは中高音域の量感が多く、全体的にバランスが良くてクリアな音質です。
高音域の解像度感は両機ともに優れていると感じます。

EDX PRO

このほかにも複数のKZイヤホンを聴き比べましたが、EDX PROとDawnが近い音質であると感じました。
しかし、サブベースとボーカルの表現力には明確な違いがあります。
Dawnは力強いサブベースが特徴で、全体的なサウンドに厚みをもたらします。
また、低音が強いDawnなのでボーカルは不利かと思いましたが、女性ボーカルに限れば聴きやすく、解像度感が勝っていると思います。

総評

迫力のある重低音が気持ちが良い。
中音域は隠されている印象ですが、これは意図的なチューニングによるものと思われます。
解像度感も十分で、低価格帯のイヤホンにありがちな粗削りな音質ではありません。
低音域が強調され女性ボーカルが有利なので、YOASOBIやAdoなどの楽曲と相性が良いと思います。
特徴的なサウンドのため万人受けするわけではありませんが、10ドルという価格で重低音を手軽に楽しみたい方にオススメです。

販売情報

KZ Dawnは、各サイトで約1400円から販売されています。
ケーブルは、銀メッキ線とOFCケーブルの2種類が用意されており、それぞれマイク付きとマイクなしのモデルがあります。

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あぁ…リケーブルしたいなぁ…ね?

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