TRUTHEARイヤホンレビュー

TRUTHEAR『ZERO:RED』レビュー。

ありがとうございます。
この度、ZERO:REDをもちまして、TRUTHEARのイヤホン全6種類をコンプリートいたしました。 TRUTHEARのイヤホンは発売日に購入していましたが、ZERO:REDだけはタイミングが合わず購入を見送っていました。
しかし、先日のセールで安く販売されていたのは見逃せず。迷わず購入しました。
ええ、ええ、ありがとうございますありがとうございます。

ZERO:REDは、TRUTHEARのイヤホンデビュー作である「ZERO」の別バージョンです。
チューニングとデザイン、そして…価格は1,000円アップの8,000円となっています。
どのようなサウンドに仕上がっているか、レビューしていきたいと思います。

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パッケージ

はわわわわわ~~~~~!!!赤い衣装を身につけた、SHIROIは凛々しく、美しい…!
まるで中世ヨーロッパのナイトのようだね!気高く高潔!くっころカワイイ!
でも、なんだぁ…このメガネは邪魔だなぁ?!

化粧箱を開けるとSHIROIがお出迎えしてくれます。
パッケージングはZEROと同じ構成になっていますね。

アクセサリー

セット内容

  1. イヤーピース:太軸タイプ S//M/Lサイズ
  2. イヤーピース:細軸タイプ S//M/Lサイズ
  3. イヤーピース:フォームタイプ S//M/Lサイズ
  4. ケーブル:3.5mm、0.78mm2Pinコネクタ
  5. 10Ωインピーダンスアダプタ
  6. ノズル用ダストフィルター
  7. 説明書等

10Ωのインピーダンスアダプタが付属しています。
抵抗を加えることで、音質がどのように変化するのか楽しみですね。

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イヤホン

ビルド

真紅のフェイスプレートがとても美しい。
個人的にこのデザインはとても気に入っていて、写真で見るよりも実物の方が何倍も良く見えますよ。
0.78mm2Pinソケットの縁がわずかに盛り上がっており、完全なフラットではありません。

ノズル径6.8mm、ステム径5.8mmと、所有しているイヤホンの中で最も太く、装着できるイヤーピースの種類も限られています。
筆者は、この太いノズルが外耳道に当たり、長時間装着すると耳が痛くなってしまいます。
本体は片側4.6gと重くはないのですが、シェルに厚みがあるため、装着は良いとは言えません。
「ZERO」と同様の設計のようですが、形状の改善がされていない点が残念です。

スペック

ドライバー LCP 10mm Dynamic Driver
LCP 7.8mm Dynamic Driver
感度 117.5dB/vrms
インピーダンス 17.5Ω±15%
周波数帯域 20Hz – 40.5kHz

ドライバーは「ZERO」と同じ構成となっています。

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. ケーブル  :付属ケーブル
  4. イヤーピース:TRI 角笛 Clarion
  5. エージング :10時間

大きいノズルにはTRI 角笛 Clarionさんのお出ましですわ!

音質

いわゆる暖色系のイヤホンに分類されると思います。
低音域が特徴的です。

高音域

高音域はクリアで聞き取りやすいのですが、伸びやかさが足りず、やや抑え気味に聞こえます。
開放感がなく、窮屈な印象を受けます。

中音域

良く言えば暖かみがあり立体感のある音、悪く言えば締りがなく音が散らかっている。
個人的には後者の印象でした。
中音域に限って言えば解像度感が不足している。
NOVAのような厚みがあり濃密なサウンドになっていればよいが、残念ながら音が潰れてしまっていると感じました。
ボーカルの表現力豊かですが、歌声は暗い印象です。
また、立体感のある伴奏に埋もれてしまい、聴き取りにくいです。

低音域

2DDならではと言える、質の高い低音域が楽曲に深みを与えています。
重厚で深いサブベースで、楽曲をしっかりと支えています。
キレも十分に感じるため、テンポの速い楽曲でも楽しめます。
ですが、低音域の量感が多すぎるため、中高音域が埋もれてしまい、全体のバランスが悪いように感じます。

定位・音場

音場は若干広め。定位感は問題なし。

10Ωインピーダンスアダプタ

アダプターを装着すると、10Ωの抵抗が加わることで、全体の出力(音量)が低下しました。
出力を調整すると、低音域にわずかな変化が見られます。
しかし、実際に聴き比べてみると変化はごくわずかで、全体的に音が綺麗になっているかなぁ?と、感じる程度です。
面白い試みだと思いますが、実用的なメリットは感じられません。
何よりもアダプター自体の存在が邪魔に感じます。

アンプ・ケーブル・イヤーピース

付属のケーブルが良くないので、リケーブルは必須かと思います。
ケーブルは、高音域のクリアさを際立たせるものがおススメ。
個人的には、4芯の純銀ケーブルがピッタリでした。
また、イヤーピースは、軸が太いものでないと交換は難しいです。

スマホの直挿しでも鳴らすことは可能ですが、薄っぺらい低音域になり、ZERO:REDの良さは消えると思います。
ドングルDAC、できればポータブルアンプ以上の出力が欲しい。
特にバランス接続の印象が良く、眠たい音が目を覚ましてくれます。

比較

ZEROとZERO:REDを比較してみます。
両モデルは、本体の形状が同じで、ドライバーの構成も共通しています。

音質を比較してみます。
周波数特性では、低音域はRED高音域はZEROが強調されています。
実際に聴き比べてみると、特性通りの傾向で、REDは低音域が強くZEROは中高音域にかけてバランス良くクリアなサウンドでした。
ZEROも低音域はしっかりと出ていますが、楽器の音色の深みを出すためのサポート的な役割に感じられます。
個人的には、圧倒的にZEROの音が好みでした。

総評

暗めの楽曲やインストに合っていると思います。
また、80年代や90年代の歌謡曲との相性が良いです。
ボーカルを重視したい場合は、HEXAや水月雨のイヤホンを選ぶことをおすすめします。

パッケージやイヤホンのデザインは美しくて素晴らしいのですが、音質は残念ながら私の好みではありませんでした。
ZEROの深い低音を継承させつつ、万人受けするサウンドを目指した結果、低音がメインになってしまい、つまらない音質になってしまったと感じます。
このZERO:REDやKiwi Ears Singoloも同様ですが、この価格帯ではcrinicle氏が目指すサウンドを実現するのは難しいのかもしれません。

販売情報

SHIROIちゃんのお目々、キラキラ🎵😍😘してるね(^o^)❗可愛すぎてオレ、涙がでちゃったよ(^_^;(◎ _◎;)どうしてくれるんダ😃✋😃♥ 💕

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