オーディオ製品に一目惚れしたことはありますか?
音質なんかは二の次三の次、とにかく見た目に惚れ込んで購入した製品。
オーディオ好きなら1つはあるかと思います。
筆者も、その美しいビジュアルに心を奪われたイヤホンがあります。
See Audioから販売されたBravery AE。
Braveryは、2021年に販売された黒いカラーのイヤホンでした。
音質が良いという評判があったのですが、その時はヘッドホンしか使っていなかったので、それほど興味はありませんでした。
そして、2022年に発売されたBravery Anniversary Limited Edition。
赤いBraveryは美しく、素敵なイヤホンだと思っていました。
さらに数ヶ月後、Angelears Audio Storeとのコラボレーションで販売された青いBravery Angelears Audio Store exclusive edition(通称:Bravery AE、青ブレ)が発売されました。
この青いBraveryは4BA機で、Anniversary Limited Editionとは色違いになります。
その美しさに、私は一目惚れしました。
それはもう、ふぐみかんさんの動画を食い入るように何十回と繰り返し見て、AliExpressの販売ページを見て気持ちを高ぶらせるそんな毎日でした。
そして、2022年11月11日、ついに購入を決意しました。
前段が長くなりましたが、そんな美しいSee Audio Bravery AEを見ていきましょう。
パッケージ
大きいパッケージにはRINKO描かれています。
イヤホンしか入っていないのに、なんでパッケージがこんなに大きいの!?エ○ゲなの!?これが本当のACGってこと!?
と、当時はそんなことを思っていましたが、現在でも所持しているイヤホンで一番箱が大きいです。
どう見てもエ○ゲのパッケージです本当にありがとうございました。
そして、これがRINKOとの初対面です。
もちろん、カバーと同じデザインのアクリルスタンドも一緒に購入しました。
裏面は、製品の仕様や周波数特性が詳細に記載されています。
カバーを外すと一転してシックな雰囲気を漂わせる黒い化粧箱でした。
箱の中にはイヤホンや付属品が綺麗に収納されていました。
アクセサリー
セット内容
- イヤホンケース
- HAKUGEI社製プラグ交換式ケーブル:0.78mm2Pinコネクタ、6N OCC
- 交換プラグ:2.5mm、3.5mm、4.4mm
- 交換用ダストネット
- イヤーピース:Azla Sednafit XELASTEC S/M/L
- イヤーピース:フォームタイプ S/M/L
- 説明書、ポストカード×2、カード×2
交換式プラグを付属品として採用し、SE接続とバランス接続に対応しています。
ケーブルにはHAKUGEI社製の6N OCCといった高純度の線材を採用しています。
イヤーピースはフォームタイプとAzla Sednafit XELASTECの2種類を付属し、自分に合ったものを選ぶことができます。
カード類も数多く同封され、RINKO成分も充実した内容となっていました。
イヤホン
ビルド
青色を基調とした透明度の高く美しいシェルです。
フェイスプレートは濃い青となっています。
また、See AudioとBraveryのシンボルがデザインされています。
2Pinソケットはフラットな状態で埋め込みされています。
シェルにはシリアルナンバーが刻印されています。
イヤホンの重さは片側わずか3.4gと非常に軽量です。
カスタムIEMのように、耳の形にフィットするように設計されているため、装着感も素晴らしく、遮音性にも優れています。
アルミ製のノズル口は5.8mm、ステムは4.7mmと標準より若干細めとなっていて、短めです。
スペック
Seeaudio Official Store|Bravery
ドライバー | Knowles Balanced Armature Drivers×3 |
Sonion Balanced Armature Drivers | |
感度 | 110±1dB SPL/mW@1KHz |
インピーダンス | 18Ω |
周波数帯域 | 20Hz – 20kHz |
低音域用にKnowles BAドライバーを2基、中音域用にSonion BAドライバー、高音域用にKnowles BAドライバーが割り当てられます。
サウンド
使用環境
- アンプ :TOPPING L30
- DAC :TOPPING E30(AK4493)
- ケーブル :付属ケーブル(3.5mm)
- イヤーピース:Azla Sednafit XELASTEC (Mサイズ)
- エージング : -
音質
バランスの良い音質で、各音域が滑らかに繋がり、自然な聴き心地が特徴です。
解像度が高く、細部まで鮮明に表現し、情報量が多いという特徴があります。
クリアでスッキリとした透明感のある音で、分離感も良好です。
高音域
クリアで明るい高音域ですが、キンキンとしたキツい音は抑えられています。
少し硬めの心地よい音質で、寒色系に分類されると思います。
また、繊細な表現力があり、微小な音のディティールまで鮮明に表現します。
中音域
中音域は特に美しく表現されているのが本機の最大の魅力です。
女性ボーカルは艶やかに表現され、歌声が際立つようにフォーカスされています。
また、声の倍音やコーラスもクリアに聴こえます。
しっかりと厚みがある存在感のあるサウンドで、楽器の音色も豊かに響きます。
低音域
低音域は量的には控えめですが、キレがあり、タイトな低音域となっています。
迫力よりも表現力に重点を置いた、上質な低音です。
定位・音場
音場はやや広め。
窮屈さは全く感じず、自然な広がりを感じることができます。
定位感も問題なく、楽器やボーカルがそれぞれ正確な位置に定位し、立体的な音像を楽しめます。
アンプ・ケーブル・イヤーピース
アンプはドングルDACでも駆動は可能ですが、ポータブルアンプ以上の環境で真価を発揮するイヤホンだと感じました。
ケーブルとイヤーピースは、好みの音質や見た目を追求のために交換するのもおすすめですが、付属品でも十分なクオリティなので、このまま使うのも良いと思います。
総評
多くのイヤホン好きを魅了したBravery。
最近聴いていない人は、もう一度手に取ってみてください。
改めて素晴らしいイヤホンだと実感できるはずです。
まだBraveryを聴いたことのない方は、ぜひRINKOの蒼い魔法にかかってください。
きっとその魅力に引き込まれるでしょう。
Braveryはバランスが良く、クリアで解像度感の高く、クセのないスッキリとしたサウンドに仕上がっています。
音質、美しいデザイン、充実したパッケージ、快適な装着感など、全てにおいて満足できるイヤホンと言えるでしょう。
販売情報
BAドライバー価格高騰に伴い、Bravery Edition seriesの生産は終了いたしました。
現時点では、店舗在庫のみの販売となります。
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