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7Hzイヤホン

7Hz AURORA レビュー。異なる3種のドライバーによるジェットストリームアタック。

7Hzから新作イヤホン「AURORA」が発売されました。
Salnotes Zeroのような低価格エントリーモデルから、DiokoTimelessのような1〜3万円前後の中価格帯まで、幅広い価格帯で人気イヤホンを送り出してきた7Hz
そんな7Hzが送り出す新作イヤホンは、ブランド史上最高価格帯に位置するモデルです。
ドライバー構成は、1DD、2BA、1Planarの3種類を搭載。
Timelessなどの平面駆動型イヤホンは高い評価を得ていますが、今回発売されたトライブリッド型「AURORA」は、どのような音質になっているのか、詳しくレビューしていきます。
さぁ、見ていきましょう。

パッケージ

オーロラがモチーフのスタイリッシュなパッケージデザインとなっています。
裏面には仕様が詳しく記載されています。

化粧箱は、カバーと同様のデザインを採用しています。
開封するとイヤーピースが入ったケースと、真っ白で美しいイヤホンケースが収められていました。
さらにその下には、アクセサリーが入ったボックスも同梱されています。
全てを取り出して付属品の詳細を見ていきましょう。

アクセサリー

  • イヤホンケース
  • イヤーピース(筒型):S/M/Lサイズ
  • イヤーピース(白濁色):S/M/Lサイズ ※Mサイズがセットと別にイヤホン本体に装着済み
  • プラグ交換式ケーブル:0.78mm、2Pinコネクタ
  • 交換プラグ:3.5mm、4.4mm
  • 説明書

太くて硬い4芯ケーブルは、プラグ交換式でSE接続とバランス接続に対応しています。
イヤーピースは2種類付属しており、筒形のイヤーピースは粘着性があり、しっかりとフィットします。

イヤホン本体

ビルド

チタンフィラメントで構成されたフェイスプレートは、光の反射で表情を変えてオーロラのように美しいです。
7Hzおなじみの、サークル状2Pinソケットを採用しています。
医療用級UVレジン製のシェルは大きめのサイズで、重量は片側6.1gと樹脂製イヤホンとしてはやや重めです。
装着感は悪くなく、少し大きいかな?と感じますが、重量は気になりませんでした。
また、5時間ほど装着しても、耳に痛みを感じることはありませんでした。

ノズル口は6.2mm、ステムは5.0mmとやや太めですが、イヤーピースの装着で困ることはありませんでした。
ダストネットも7Hzおなじみの形状ですね。
画像をタップして拡大してみると分かりますが、樹脂が波紋状に広がっています。
これがオーロラをイメージしているのであれば、非常に凝ったデザインだと思います。

スペック

ドライバー 12mm Composite Dynamic Driver
Dual Balanced Armature Drivers
6mm Planar Driver
感度 105dB
インピーダンス 30Ω
周波数帯域 5Hz – 40kHz

低音専用に調整された12mmのダイナミックドライバーはダブルコイルシステムを備えており、歪み率を低減しながら出力を大幅に強化。
平面ドライバーは6mmマイクロフラットを採用し、超高音域の拡張を実現。
そして、ダイナミックドライバーと平面ドライバーの間を埋めるため、カスタムされたフルレンジバランスドアーマチュアを採用。

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. ケーブル  :付属ケーブル、3.5mmプラグ、SE接続
  4. イヤーピース:付属イヤーピース、通常型Mサイズ(白軸)
  5. エージング :10時間

音質

音質はドンシャリ傾向ですが、楽曲に合わせて余裕のある鳴りを実現しています。
3種類のドライバーを搭載しているため、音域帯ごとに主張が強くなり、バラバラになってしまうのではないか、あるいは特定の音域帯だけが強調されてしまうのではないかと思いました。
しかし、実際には各音域帯が上手に調和し、一体感のあるチューニングに仕上がっています。
それぞれのドライバーが楽器やボーカルの繊細なニュアンスを表現し、音楽が気持ちよくなり、知らず知らずにボリュームを上げてしまいます。

高音域

キラキラと明るく綺麗な高音が出ますが、刺さるまでは出てきません。
ピーキーになることはなく、かなり余裕をもって鳴らしてくれます。
軽くサラッとした音質でスッキリしている印象です。

中音域

粗さやクセがなく、高い解像度感を感じられます。
また、詰まるような音の窮屈さはなく、広く立体感があります。
近くに聴こえるボーカルは男女問わず上手で、クリアで伸びのある表現が特徴です。
様々なジャンルの楽曲はもちろん、ボーカル曲からインストまで幅広く対応できます。

低音域

12mmのDDから力強く放たれる低音は、深さと迫力があります。
独立したウーハーを設置しているかのような分離感があり、中高音域を濁すことなくクリアなサウンドを維持します。
引き締まった低音は、キレを失わずに心地よい余韻を残し、グルーヴ感をしっかりと表現しています。

定位・音場

音場は広い。
空間表現が素晴らしく、このイヤホンの最大の魅力と言えるでしょう。
広く立体的で、まるでスピーカーで聴いている…と、まではいきませんが、それに近い距離感を感じます。
定位感も良好です。

アンプ・ケーブル・イヤーピース

アンプ

7Hz AURORAを据え置きアンプで鳴らしてみましたが、アンプを変えるとどのような変化があるのか検証してみましょう。

ポータブルアンプ・FiiO Q11

SE接続
据え置きアンプで聴いた場合と比較すると、低音域のパワーがやや不足しているように感じます。
ポータブルアンプのSE接続でも十分に鳴らすことは可能ですが、迫力に欠ける印象です。

バランス接続
バランス接続では、ボリュームを上げることなく、7Hz AURORAの良さを十分に堪能できました。

ドングルDAC・Kiwi Ears Allegro

SE接続
音が粗くなりバランスが崩れてきました。
ボリュームを上げれば鳴ってはくれるのですが、
高音域が刺さります。

バランス接続
ドングルDACのバランス接続だと音量に余裕ができます。
ですが、音は粗くなってしまう印象です。

一通り聴いてみましたが、7Hz AURORAのポテンシャルを発揮するにはある程度のパワーが必要のようです。
スマホの直挿しは音量8割ほどで聴くことができますが、現実的ではありません。
ポータブルアンプの使用を推奨します。
7Hz AURORAを検討される方が自分の環境に合うか参考にしていただければと思います。

イヤーピース・ケーブル

付属のアクセサリーがかなり頑張っています。
イヤーピースは、質感、フィット感、遮音性など、いずれも良好で、付属のものだけで十分満足できるレベルです。
ケーブルの音質は十分に満足できる性能ですが、硬くて太いため取り回しが非常に悪いです。
使用時にストレスを感じることがありました。
音質に変化がなく、イヤホン本来の音質を損なわない、取り回しの良いケーブルを検討したいですね。

総評

音質に関しては、一切の不満はありませんでした。
素晴らしいイヤホンだと思います。
あとは自分好みの音質か、そして約65000円という価格が見合うのか?という点だけだと思います。
私はその価値は十分にあり、7HZ Auroraをオススメします。
ずっと音楽を聴いていたくなるような楽しいイヤホンです。

販売情報

価格は約65000円(400ドル)となっています。
LINSOULは2つの販売サイトがあり、LINSOUL-JPは発売前となっていました。

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