新世代へと移り変わっていくKZのイヤホンたち。
ZSN PRO 2はKZお得意のドンシャリ音質が進化を遂げていました。
今回はKZの新作イヤホンZS10 Pro 2をレビューしていきます。
「ZS10 Pro 2」は、1基のダイナミックドライバーと4基のバランスドアーマチュアドライバーを組み合わせたモデルです。
進化を遂げた合計10個のドライバーはどんな音色を奏でるのでしょうか?
さぁ、見ていきましょう。
パッケージ
シンプルかつ伝統的なパッケージで説明不要ですね。
いつものように裏面には、仕様が記載されています。
カバーを外すとイヤホン本体が収められています。
さらに中にはアクセサリーが同梱されているので、取り出して見ていましょう。
アクセサリー
- イヤーピース(シリコンタイプ):S/Mサイズ
- イヤーピース(フォームタイプ);Mサイズ ※本体に装着済み
- ケーブル:3.5mmL字プラグ、QDCコネクタ
- チューニングスイッチ切替用ピン
- 説明書
シリコンタイプのイヤーピースが、2サイズのみでした。
これが標準セットなのか、Lサイズを入れ忘れているか判断できませんでしたが、使用する予定はないので問題ありません。
イヤホン
ビルド
ブロンズに輝く金属製のフェイスプレートは、切り込みが入っていて開放型となっています。
また、縁には「NEW GENERATION」の文字が刻印され、新世代のKZイヤホンであることを象徴しています。
ソケットはQDCタイプとなっていてます。
重量は片側6.1gで、樹脂製シェル・金属製フェイスプレートのイヤホンとしては平均的な重さです。
チューニングスイッチが搭載されており、付属のピンで切り替えます。
ノズル口は6.1mm、ステムは5.2mmと平均的な太めで、イヤーピースの装着で困ることはありませんでした。
イヤホンはしっかりと耳に収まり、装着感は良好です。
スペック
ドライバー | 10mm Dynamic Driver |
Dual 31736 Balanced Armature Drivers | |
Dual 31736 Balanced Armature Drivers | |
感度 | 108±3dB |
インピーダンス | 25 – 28Ω |
周波数帯域 | 20Hz – 40kHz |
10mmDDが中低音域をカバー、BAは高音域を担当します。
チューニングスイッチ
チューニングスイッチの切り替えにより上記のように音質が変化します。
大きな変化はありませんが、ポチポチと変えるのも楽しいと思います。
筆者は切り替えをせず、全てOFFで使用しています。
サウンド
使用環境
- アンプ :TOPPING L30
- DAC :TOPPING E30(AK4493)
- ケーブル :KZ OFC銀メッキアップグレードケーブル90-3 (OFC-Silver) ※終売品
- イヤーピース:SONY EP-EX11M
- エージング :10時間
- スイッチ :全てOFF
音質
KZお得意のドンシャリサウンドよりも、少し柔らかく、マイルドな音質で聴きやすくなっています。
高音域も出てきますが、低音域寄りの比重になっています。
元気な音ではあるが、上品に仕上げてきた印象です。
高音域
高音域はキツさを感じることなく、余裕があります。
解像度感があり、輪郭がクッキリしています。
一番上までの広がりはあまり感じられませんが、カラッとしたサウンドは存在感をしっかりと主張してきます。
中音域
ダイレクト感は少なく、繊細に感じます。
ボーカルは近めで、はっきりとフォーカスされています。
中音域の少し下は低音域で隠されてしまっている印象です。
低音域
質量が多く前に出る低音域です。
DDがかなり効いていて、ベースとバスドラが前に出てきます。
少し柔らかくキレはあまり感じませんが、余韻が心地よく響きます。
定位・音場
音場は普通~やや広めです。
定位感に問題はありません。
アンプ・ケーブル・イヤーピース
アンプ
スマホ直挿しでは、7割ほどの音量で十分鳴らせるものの、パワー不足を感じます。
多ドラをしっかり鳴らすために、ドングルDAC以上の出力を持つアンプで使用することをおすすめします。
ケーブル・イヤーピース
ケーブルやイヤーピースの交換は必須だと思います。
自分の好みに合わせて、ケーブルやイヤーピースを選ぶことをおすすめします。
私は使用環境で書いた、合計1500円ほどで購入できるセットでも十分に満足できました。
総評
直球のストレートを待っていたら、チェンジアップを投げてきた「あ!そう来たか!」といった印象でした。
ZSNなどのドンシャリ全開イヤホンより、少しマイルドで綺麗な音を楽しみたい人におすすめです。
販売情報
価格は約6000円で海外公式ショップにて販売中です。
コメント