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NICEHCKイヤホンレビュー

NICEHCK『YDSmall』レビュー。インナーイヤー型のエントリーモデル!

NICEHCKから、インナーイヤー型イヤホン「YDSmall」が発売されました。
価格は約13ドルです。
私は以前、インナーイヤー型イヤホンを使用していましたが、耳の形に合わず、頻繁に外れてしまい困っていました。
そのため、カナル型だけを使い続けてきました。
YDSmallはヘッド部分が小さいのが特徴です。
果たして、私の耳にフィットし、快適に使用することができるのでしょうか?
今回は音質はもちろん、装着感を含めて詳しくレビューしていきます。

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パッケージ

パッケージには、可愛らしい女の子がデザインされています。

アクセサリー

セット内容

  1. ケーブル付きイヤホン本体
  2. イヤーパッド:2セット(白・黒)
  3. ステッカー
  4. 説明書等

イヤーパッドという呼び方が正しいか分かりませんが、スポンジタイプのものが2セット付属しています。
他にパッケージの子が描かれた、可愛らしいステッカーが入っていました。
ぜひ雀魂のスタンプで使いたい絵です。

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イヤホン

ビルド

ヘッド部分は、約16mmとコンパクトに設計されています。
本体カラーが青色だと、中の構造が透けてダイナミックドライバーを見ることができます。
また、リケーブルは対応していません。

耳にしっかりと収まってしっかりとフィットしました。
動いても簡単に外れることはないので、リスニングしていても気になりません。
特にイヤーパッドを取りつけると、耳にしっかりとホールドされて、快適に使用することができました。
本体の重量は片側2.5gと軽く、耳に重さを感じることはありません。

スペック

ドライバー 14.8mm Dynamic Driver
感度 119dB/mW
インピーダンス 32Ω
周波数帯域 20Hz – 20kHz

ダイナミックドライバーには14.8mmのPEI(ポリエーテルイミド)振動板が採用されています。

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. イヤーパッド:なし
  4. エージング :10時間

音質

イヤーパッドの有無によって、YDSmallの音質は大きく変化します。

イヤーパッドを装着すると、中音域がこもり、低音域が強くなるがボワつきがあり、音が全体的にぼやけて聞こえます。
まるでベールがかかったような、明瞭度の低い音質になってしまいます。

一方、イヤーパッドなしの状態では、音がクリアで、解像度感も向上したと感じます。
YDSmall本来の音質はこちらになると思います。
しかし、耳へのフィット感が悪くなるというデメリットもあります。
装着位置によっても音質が変わるため、調整はシビアです。
音質と装着感の両立は難しいという、トレードオフの関係にあると言えます。

以下、イヤーパッド無しでの評価になります。

高音域

基本的にはフラットな音質で、高音域がやや強調されている印象です。
クリアでスッキリとした音作りで、音に広がりもあり、見通しが良いのが特徴です。
ただし、粗さが感じられ、特に高音域では少しチャカつきが気になります。
ハッキリと言えば、解像度感が足りていないのですが、価格を考慮すれば許容範囲だと思います。

中音域

自然な中音域で、薄く軽い音質が特徴です。
イヤーパッド装着時のような音のこもりや詰まった印象はありません。
ボーカルは聴き取りやすく優秀です。
前に出た高音域の影響で、女性ボーカルがフォーカスされて優れていると感じます。

低音域

大型のドライバーを搭載しているので、低音が強いかと思いましたが、実際にはそうではありませんでした。
ミッドベースの押し出しも控えめで、全体的にあっさりとした印象です。
サブベースの量も少なく、迫力に欠けます。

定位・音場

これが少し厄介です。
音場が広くワイドに聴こえますが、自然な広がり感とは異なる、不自然な印象を受けます。
イヤホンの装着位置を変えてみても、この状況は改善されませんでした。
定位感は問題ありません。

イヤーパッド

インナーイヤー型はイヤーパッドに重要な役割があることが分かりました。
イヤーパッドつけて装着感をとるか、イヤーパッドを外して音質をとるか、迷うところです。
小一時間考えましたが、耳に当たる部分にスポンジがあり、音が出る部分はスポンジがくり抜かれていいれば、両方のメリットを活かせるのではないかと考えました。
そうですね、ドーナツ状のイヤーパッドがあればこの問題は回避できると思います。
このようなイヤーパッドが販売されていないか、AliExpressで探してみようと思います。

NICEHCKで売っとるやんけ!!!
NICEHCK君さぁ…
いや、実際にコレで聴いてませんが、絶対に間違いないと思います。
次にインナーイヤー型を販売することがあれば、通常タイプとドーナツタイプをそれぞれ付属することを願っています。
あ、これスポンジじゃなくて、少し厚めの医療グレードのシリコンとかどうでしょうか?

type-C・3.5mmプラグ

YDSmallは、「3.5mmオーディオプラグ」または「USB Type-C」の接続方式を選択して購入できます。
これは、スマートフォンでの使用が想定されていると思います。
3.5mmプラグ接続とUSB Type-C接続では、音質にどのような違いが出るのか、スマホに接続して比較してみます。

3.5mmプラグをスマホに接続してリスニングしてみましたが、アンプは必要ないと思いました。
…が!USB Type-C接続でリスニングすると音質に違いがありすぎて驚きました。
比べてみると、USB Type-C接続は中低音に厚みがあり、音に重みが出ます。
3.5mmプラグ接続では音がペラペラに聴こえてしまうほどで、Type-C接続の音質が断然良いです。

スマホに接続して使用を考えているライトユーザーはUSB Type-C接続を強くおススメします。

総評

昨今、カナル型イヤホンが主流となり、「イヤホン=IEM」というイメージが定着しつつあります。
私もその一人であり、音質もカナル型に劣るだろうと考えていました。
しかし、YDSmallを実際に聴いてみると、もちろん約10ドルという価格なりな部分もありますが、カナル型に引けを取らない音質に驚かされました。
また、これまで耳に合わずに敬遠していたのですが、装着感も良好で、長時間使用しても快適でした。
今回のレビューを通じて、インナーイヤー型イヤホンも侮れない存在だと認識しました。

約10ドルという手に取りやすい価格なので、カナル型イヤホンに飽きたり、耳が痛くなる方は試してみてはいかがでしょうか?
インナーイヤーにこだわりを持ち販売を続けるブランドはきっと良いブランドだッ!きっと…

販売情報

2024年11月20日よりAmazonでも購入できるようになりました!
本体カラーは、パンダ(白/黒)、ブルー、ピンク、ブラックの4色から選べます。
接続方法は、3.5mmオーディオプラグまたはUSB Type-Cから選択可能です。
価格は約13ドルから、各サイトで購入できます。

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