NICEHCKから、新作インナーイヤー型イヤホン「B80」が発売されました。
主な特徴として、14.8mmの大型ダイナミックドライバーを搭載し、プラグは3.5mmと4.4mmの2種類から選べます。
価格は約33ドル。
以前紹介した「YDSmall」は13ドルと手軽に試せる価格ながら、十分に満足できる音質でしたが、B80はどのようなサウンドを聴かせてくれるのでしょうか。
それでは、早速レビューを始めていきましょう。
パッケージ
なんですか!なんですか!この美少女は!
DB2やYDSmallのレビュー時にも思いましたが、NICEHCKはエントリーモデルのパッケージには、可愛らしい女の子が描かれていますね。
中価格帯以上のモデルでもやったら大したもんですよ。やってもいいんだよ。
パッケージの裏には仕様が記載されていました。
カバーを外すと、高級感のある化粧箱が現れました。
化粧箱を開けると、パッケージに描かれていた子のミニ色紙が収められており…ふわっと甘いかほりが漂います。
あれ?これって…そう、某エロ…エルフさんを思い出します。
気がつけば私は我を忘れ、犬のように箱の中をクンクンと嗅ぎ始めていました。
──皆さん、ご安心ください!念入りに嗅ぎ続けた結果、にほひの元を特定することに成功しました!
匂いの原因は、ミニ色紙のPP袋にあるようです。
袋を捨てるか、時間が経てばにほひはすぐに消えてしまいます。
ここから先は、紳士による真摯なレビューが始まるところでしたが、正気を取り戻したので付属品を確認していきましょう。くぅ~ん。
アクセサリー
セット内容
- ケーブル付きイヤホン本体
- イヤーパッド:ドーナツタイプ 3セット
- イヤーパッド:通常タイプ 3セット
- イヤホンケース
- ミニ色紙
- 説明書等
今回のレビューでは、4.4mmプラグを使用いたします。
イヤホン
ビルド
ヘッド部分は、YDSmallよりわずかに大きく、約16.6mmに設計されています。
本体カラーは、ブラックを基調に金色のパウダーコーティングが施されており、シックで高級感のあるデザインです。
なお、B90はケーブル交換ができません。
装着感は悪くありませんが、私の耳にはやや大きく、イヤーパッドなしでは簡単に外れてしまいます。
普段使う分には、イヤーパッドを装着すれば特に問題ありません。
ケーブルにはOFCと銀メッキしたOFCを混合した線材が使用されており、4.4mmプラグと3.5mmプラグの2種類から選べます。
リケーブルはできないものの、自分の環境に合わせてさまざまな機器と接続可能です。
スペック
ドライバー | 14.8mm Dynamic Driver |
インピーダンス | 20Ω |
感度 | 114dB/mW |
周波数帯域 | 20Hz – 20kHz |
ダイナミックドライバーには14.8mmのPUトポロジーバイオダイヤフラムが採用されています。
サウンド
使用環境
- アンプ :FiiO Q11 ※バランス接続
- イヤーパッド:ドーナツ型
- エージング :10時間
音質
イヤーパッドによって、音質は大きく変化します。
付属のイヤーパッドは、「通常タイプ → ドーナツ型 → なし」の順で、音質がクリアになっていきます。
イヤーパッドなしが最も音質がクリアですが、装着感を優先してドーナツ型を使用します。
高音域
高音域はカラッとした印象ですが、かなり控えめな印象。
ハイカットされているわけではありませんが、イヤーパッドの影響か、高音域がやや抑えられているように感じられます。
中音域
元気があり、勢いのある中高音域が特徴的です。
特に、中音域と高音域の境目で強く響き、エッジを感じるポイントがあります。
中音域は前に出ていますが、若干こもり気味に感じられます。
高音域と低音域がやや不足しており、音域が狭く感じられ、どこか懐かしい音質となっています。
ボーカルは伸びがあり、男女を問わず心地よい歌声を楽しむことができます。
低音域
低音域は、サブベースの量感が控えめで、ミッドベースを中心としています。
余韻が少なく、全体的に穏やかなサウンドで迫力がやや欠ける印象です。
定位・音場
音場は比較的広く、定位感にも特に問題はありません。
イヤーパッド
インナーイヤー型イヤホンでは、イヤーパッドが音質と装着感に大きな影響を与えます。
ドーナツ型のイヤーパッドを試してみたところ、予想に反して音がこもってしまいました。
イヤーパッドを外すと音の明瞭さが増し、こもりが解消され、クリアなサウンドを楽しめます。
小一時間考えましたが、シリコン製のドーナツ型イヤーパッドであれば、音質を損なわずに装着感を向上できるのではないかと考え、Amazonで探してみることにしました。
NICEHCKが売っとるやんけ!!!
NICEHCK君さぁ…
いや、実際にコレで聴いてませんが、絶対に間違いないと思います。
次にインナーイヤー型を販売する際には、スポンジタイプとシリコンタイプの両方を付属してくれることを願っています。
あ、これBose QC20のような、耳甲介にもフィットするイヤーパッドとかどうでしょうか?
総評
「Continuing the Classic」というキャッチコピーの通り、意図的にレトロなサウンドチューニングが施されていると思われます。
80年代の楽曲や生楽器演奏の楽曲との相性が抜群です。
しかし、現代のデジタル処理された楽曲とは音色のバランスが異なるため、好みが分かれるかもしれません。
5000円ほどで価格も手ごろなので、懐かしのサウンドを楽しみたい方にはおすすめです。
現在主流となっている高解像度主義のイヤホンとは異なる魅力があり、音楽の楽しみ方を広げてくれるでしょう。
販売情報
本体カラーはブラックのみです。
接続方法は、3.5mmプラグ(マイク付き/なし)または4.4mmバランス接続のいずれかを選べます。
価格は約33ドルから。各販売サイトで購入可能です。
NICEHCK『YDSmall』のレビューは下記リンクからどうぞ!
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