MOONDROPイヤホンレビュー

水月雨(MOONDROOP)『群星 – STELLARIS』レビュー。これでしか表現できない唯一無二の音。

2022年下半期、日本の中華イヤホン市場では、LETSHUOER S12やTANGZU Wu Zetianなど、各ブランドから平面駆動型イヤホンが続々と発売され、高い評価を獲得していました。
水月雨は、やや遅れて追いかける形で、12月に14.5mm平面磁界型ドライバー搭載イヤホン「群星 – STELLARIS」を発売しました。
しかし、このSTELLARISは賛否が分かれ、筆者は購入を躊躇していました。

2023年に発売された平面駆動型イヤホン「梅-MAY」の発売に先駆け、水月雨の平面駆動型イヤホンの音質を予習するために、STELLARISを購入しました。
聴いた感想としては、決して100点満点とは言えませんが、このイヤホンでしか表現できない音がありました。
今回は、個性的な魅力を持つこのイヤホンをレビューしていきます。
さぁ、根強いファンがいるSTELLARISを見ていきましょう。

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パッケージ

イヤホンと同じく、パッケージデザインも星がテーマとなっていますね。
今回の友希さんは星の守り人でしょうか?
きっと水月雨星から地球にいるオーディオ星人に向かって、隕石をズドンズドン落としているのでしょうね。
裏面のは仕様が詳細に記載されています。
しかし、箱がデカい…!

パッケージカバーを外すと、イヤホンがシンプルに収納されています。
イヤホンケースや小箱の中にアクセサリーが入っているので、詳しく見ていきましょう。

アクセサリー

セット内容

  1. イヤーピース(シリコンタイプ):U.C.TIP S/M/Lサイズ
  2. イヤーピース(フォームタイプ):MIS-TIP S/M/Lサイズ
  3. ケーブル:3.5mmL字プラグ、0.78mm2pinコネクタ
  4. イヤホンケース
  5. 説明書、カード×3

イヤーピースは2種類付属していました。
U.C.TIPは低音のパフォーマンスを向上させるとのことです。
また、MIS-TIPの説明はありませんでしたが、一般的にフォームタイプのイヤーピースには低音増強の効果があります。
僕はこの時、なぜ、低音を増強するイヤーピースが2種類も付属されているのか、理由を分かっていませんでした。

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イヤホン

ビルド

イヤホンは、ラメが入ったメタリックブルーが印象的なカラーリングとなっており、「Starfield2」と同じ塗装だと思われます。
フェイスプレートは太陽、月、そして星のシンボルが金色で描かれています。

金属製シェルは重量感があり、片側13.8gと筆者が所有しているイヤホンの中で最も重いです。
ノズル口径は6.2mm、ステム5.5mmと標準的なサイズとなっています。

2Pinソケットはサイドにあり、ケーブルの挿す方向が分かりにくいです。
逆向きに挿してしまうと逆相になってしまい、そのままの状態で音楽を聴くと、違和感を感じるかと思います。
また、位相はアプリでチェックすることができます。
装着感は良好とは言えず、耳へのフィット感を調整しながら装着する必要があります
少し斜めに装着すると収まりが良いです。
個人的には、SONY WF-1000XM3の装着に近いイメージです。

スペック

ドライバー 14.5mm Planar Driver
感度 117dB/Vrms
インピーダンス 36Ω±15%
周波数帯域 10Hz – 50kHz

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. ケーブル  :付属ケーブル
  4. イヤーピース:付属イヤーピース(シリコンタイプ:U.C.TIP)

音質

一言で表すならば「じゃじゃ馬」
その高音域に首をすくめるて、ギブアップという言葉が浮かぶほど刺激的です。
音の第一印象は暴走した初代の竹-CHUでした。

高音域

強烈な高音域で、ハイハットやシンバルの金属音が頭の中でシャリシャリと鳴ります。
しかし、音の輪郭は明確で、解像度感は非常に高いと感じます。
音源の粗まで聞き取ることができます。

中音域

中音域は、厚みがなく繊細な表現が特徴的です。
音の細部までしっかりと聞き取ることができます。
女性ボーカルは「KATO」と同等、それ以上の美しい表現力があり素晴らしいと思います。

低音域

周波数特性を見る限り、低音域は十分に出ているように見えますが、実際はそこまで低音域が出ている印象はありません。
キレは十分に感じますが、力強さや迫力は控えめです。
低音が強調されているというよりは、どちらかというと補足的に鳴っているような印象を受けました。

定位・音場

定位は正確、音場はやや広めです。

アンプ・ケーブル・イヤーピース

イヤーピースの交換は必須だと思います。
個人的には「AZLA SednaEarfit MAX」一択でした。
高音域を落ち着かせますが、STELLARISの繊細な音質を損なうことなく、音に厚みを持たせてくれます。
リケーブルはお好みで、デザインを合わせるのも楽しいと思います。
ステラリスは若干鳴らしにくいイヤホンです。
アンプはドングルDAC以上のパワーが欲しいです。

総評

重さや形状の問題で装着感が悪く、強烈な高音域で人を選ぶイヤホンだと思います。
STELLARISをおススメしますか?と聞かれてもおススメしません。
やはり、クセがありすぎておススメできません。
しかし、女性ボーカルのバラードや、しっとりとした楽曲では、このイヤホンでしか表現できない唯一無二の魅力を存分に味わうことができます。

また、ゲーミング用途にはおススメできません。
明瞭度の高さゆえに足音などの音は捉えやすく、有利に立ち回れる可能性はあります。
しかし、このイヤホンの強い高音域では、銃声や爆発音のような大きな音は耳への負担が大きく、聴力にダメージを与える可能性があります。
EQによる調整も可能ですが、それであればSTELLARIS以外にも多くの選択肢があると思います。

販売情報

水月雨(MOONDROP) 群星 – STELLARIS
created by Rinker
水月雨

国内では約12,000円で販売されており、シンセンオーディオよりも安く購入できます。
現在、ほとんどの正規販売店は品切れ中ですが、フジヤエービックで在庫を確認できました。
また、Amazonでは信用できる出品者がいないため、購入には注意が必要です。
購入予定の方は、在庫があるうちにフジヤエービックで購入することをおすすめします。

動画作りました!

 

https://weibo.com/u/2202895415?tabtype=newVideo&layerid=5027092028197099

ええええええ!?しゃちょおおおおおおおおおおお!!!!!

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