Tanchjimの完全ワイヤレスイヤホンMINOの限定版は、同ブランドのキャラクターである浅野てんき仕様となり、とても可愛らしいイヤホンになりました。
価格は約7000円です。
一体どのようなイヤホンに仕上がっているのか、デザインはもちろん、音質や使用感までレビューしていきます。
パッケージ

パッケージには、浅野てんきのイラストが描かれた可愛らしいデザインとなっています。
同時期に発表されたドングルDAC「LUNA」の限定バージョンは銀色、「MINO」の限定バージョンは金色がベースカラーになっています。


パッケージの裏には仕様や周波数特性が記載されています。
化粧箱も華やかなデザインです。
TANCHJIMのロゴや、てんきの「T」の文字が使われていて、凝ったデザインになっています。


中蓋は、アクセサリーや説明書が入ったケースになっています。
箱の底には充電ケースが収められており、どこまでも浅野てんきづくしとなっています。
アクセサリー

セット内容
- 充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(L/M×2/Sサイズ)※Mサイズのひとつはイヤホン本体に装着済み
- 説明書等
シリコン製イヤーピースの色も統一されており、デザインにこだわっています。
そのほか、ケーブルなど基本的な付属品が付属しています。
イヤホン・充電ケース
イヤホン本体


イヤホンの形状は一般的なショートスティック型です。
ベースはクリーム色となっていて、ブラウンメタリックのカバーが組み合わさっています。
シンボルマークがタッチセンサーになっており、楽曲の操作が可能です。
ノズルは楕円形で、少し大きく設計されています。
装着感


イヤホンは片側4.4gと軽量です。
装着感は及第点。
外れやすいということはありませんでしたが、シェルの部分が若干大きく、フィット感はそこまで良いとは言えません。
充電ケース


クリーム色の充電ケースには浅野てんきが描かれています。
サイズはコンパクトで、39.5gと軽量です。
ケースの裏には技適マークとPSEマークの表示があります。
日本のユーザーも安心して使用できます。


透明のカバーを外してイヤホンを取り出しますが、特にストレスを感じることなく、スムーズにイヤホンの出し入れができます。
充電は底面のUSB Type-Cポートから行います。
スペック

連続再生時間 | イヤホン再生時間:6時間 |
ケース併用:約37時間 | |
Bluetoothバージョン | Bluetoothバージョン 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC |
イヤホンのバッテリー持続時間は、6時間とされています。
AAC接続・ANC OFFの状態で使用したところ、公称通りの6時間は問題なく使用できました。
コーデックはSBCとAACのみとなっています。
基本的にAACで使用することになりそうです。
欲を言えば、LDACにも対応してほしかったところです。
minoはダイナミックドライバーを搭載しており、10mmの振動板が採用されています
使用方法
充電ケースを開くだけで、自動でペアリングモードに入ります。
2回目以降は、デバイスに自動接続されます。
タッチ操作
左イヤホン | 右イヤホン | |
タップ | 一時停止 | |
2回タップ | 前の曲 | 次の曲 |
3回タップ | アシスタント呼び出し |
※TANCHJIMの専用アプリでカスタマイズが可能です。
サウンドチェック
音質

- 使用デバイス:Google Pixel 7a
- 使用アプリ①:Amazon Music ※EQ未設定
- 使用アプリ②:TANCHJIM App ※EQ未設定
- コーデック :AAC
- イヤーピース:付属品イヤーピース(Mサイズ)
- ノイズキャンセリング:OFF

音の第一印象は、優しくて軽い音でした。
全体的に中・高音域が強調されています。
高音域
クリアで綺麗な音ですが、解像度はそれほど高くありません。
激しい楽曲では音の輪郭が曖昧に感じることがあります。
中音域
大きめのシェルとノズルが影響しているのか、音の抜けが良く、こもることはありません。
ただし、音がフワフワとしていて軽く、落ち着かない印象があります。
ボーカルは近く、女性ボーカルがフォーカスされて綺麗に歌います。
ただし、男性ボーカルは迫力がなく相性が良くない印象です。
低音域
低音はスカスカというほどではありませんが、かなり控えめな印象です。
低音の厚みが足りないため、全体的に軽く感じられます。
EQで低音をブーストさせても破綻せず力強く鳴るので、意図的にバランスを調整していると思います。
定位・音場
定位感は問題なし。
音場は標準的~やや広めといった印象で、予想以上に広がりを感じられました。
まとめ
ユーザーがEQで調整することを前提としたチューニングだと感じます。
もちろんこのままでも良い音だと思いますが、どこか面白味に欠ける印象があります。
高音域と低音域をブーストさせ、中音域をやや抑えることで、TANCHJIMらしい綺麗な音と楽しい音を両立させています
音楽のジャンルは、ポップスやアニソンに向いていて、激しい楽曲にはあまり合わないと思います。
機能
接続品質
切断や音の途切れもなく、接続品質は安定していると感じました。
対応コーデックはSBCとAACのみなので、LDACなどに比べて接続の安定性が高く、不利になることはないと思います。
ノイズキャンセリング

MINOには最大-45dBのノイズキャンセリングが搭載されています。
実際に試してみたところ、一定の効果はあるものの「それなり」といった印象でした。
軽い環境音や雑音はある程度カットできますが、大きな騒音を完全に遮断するのは難しいと感じます。
外音取り込み
外音取り込み機能も同様で、あまり効果は感じられませんでした。
他のワイヤレスイヤホンと比べても、周囲の音を拾う能力は控えめな印象です。
マイク
通話テストを行ったところ、相手から「広い空間にいるように感じる」と言われました。
会話自体に支障はなく、通話は特に問題ありません。
アプリ

TANCHJIMの公式アプリ「TANCHJIM APP」をインストールしてみました。
このアプリでは、ファームウェアアップデートが可能なため、インストールを推奨します。


ファームウェアを更新すると、音声ガイダンスを日本語に変更できます。
音声ガイダンスは浅野てんきのボイスに対応しており、ちょっと早口の日本語が可愛いです。


イコライザーは、他のTANCHJIM製品と共通のプリセットが用意されており、音楽やゲーム向けに最適化された設定が登録されています。
また、カスタムEQは自分好みの音質に細かく調整でき、他のユーザーと設定を共有することも可能です。
App Store

Android apk
Android用アプリは、公式サイトからAPKファイルをダウンロードします。
Google Playストア経由ではないため、インストールは自己責任で行ってください。
総評

最近のTANCHJIM製品では浅野てんきの登場が減っていたため、寂しく感じていました。
しかし、この限定版はまさに「てんきづくし」といえる仕上がりで、ファン(筆者)にとっては感涙もののモデルです。
優しい音で、女性ボーカルが綺麗に聴こえるTANCHJIMらしいサウンド。
EQ調整が前提のチューニングではありますが、思い通りの音に変化させやすいのが特徴です。
ノイズキャンセリングなどの機能は価格相応といった印象ですが、
ベースモデルのMINOが約6,000円と考えると、コスパの良いワイヤレスイヤホンです。
また、浅野てんきの可愛らしいデザインも素晴らしく、彼女が好きな人にはぜひ手に入れてほしいモデルです。
購入方法
Tanchjim『MINO 浅野てんき限定版』は、AliExpressで約7000円で購入できます。
技適取得しているワイヤレスイヤホンなので、海外通販から安く購入しても安心して使用できます。

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