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Kiwi Earsアンプ等

Kiwi Ears『Allegro Pro』レビュー。携帯性と音質と堅牢を兼ね備えたPro級ドングルDAC。

Kiwi Earsから、ドングルDACの新作「Allegro Pro」が発売されました。
Allegro Proは、Allegro miniと同様、デバイスに直接接続するタイプのドングルDACです。
もちろんコンパクトサイズで、3.5mmSE接続と4.4mmバランス接続に対応しています。
価格は約9000円です。
Allegroシリーズの中で最も高価なProは、どのようなドングルDACなのか。
今回は、Allegro Proの音質や使い勝手を詳しくレビューします。

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パッケージ

手のひらサイズのコンパクトなパッケージで、爽やかなデザインです。
パッケージを開けると、付属品はなく、スポンジの台座にドングルDAC本体が収まっています。

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ドングルDAC本体

ビルド

Allegro Proはminiと同様にUSB-Cコネクタを備えており、デバイスに直接接続するタイプなのでケーブルは不要です。
金属製のハウジングで堅牢な作りになっています。
サイドには4.4mmジャックと3.5mmジャックを搭載し、バランス接続とシングルエンド接続に対応しています。
サイズは長さ42.2mm、幅11.8mm、高さ15.5mmでした。
重さは12.2gとminiよりは若干大きくなっていますが、かなりのコンパクトサイズです。

上から見ると、コネクタの位置が中央ではありません。
スマホに接続してみましたが、特に違和感や不都合はありませんでした。
底部にはボタンがあり、3つのモードを切り替えることができます。
また、LEDインジケータが備わっており、モードによって色が変わります。

仕様

DACチップの詳細は公開されていないようです。
PCMは最大32bit/384kHz、DSDは最大DSD128までのフォーマットに対応しています。
また、ES9603というオペアンプを2基搭載しています。

PO 3.5mm(@32Ω負荷) BAL 4.4mm(@32Ω負荷)
出力 68mW 170mW
歪率 0.006%
S/N比 113dB
周波数応答 20Hz – 40kHz

サウンド

音質

4.4mmバランス接続の印象が良いです。
音にメリハリが生まれ、細かいニュアンスを捉えることができます。
特に中・高音域が前に出てきて音が伸びます。
ウォーム系のイヤホンと組み合わせると、音が明るくなり、印象が変わると思います。
低音域は特に味付けがなく、あまり変化はありませんでした。
3.5mm接続の音は元気がない印象で、使用するなら4.4mmで間違いないと思います。

モード

Allegro Proには3つのモードが搭載されています。
また、モードによって底面のインジケーターの色が変わります。

・青 – ゲームモード
 アタック感がやや強調された印象です。
・赤 – 音楽モード
 解像度が向上し、音が中央に引き締まったように感じます。
・緑 – シアターモード
 わずかに音に厚みが増し、広がりを感じました。

LEDが消灯するとオフになり、合計4種類の音質を切り替えながら試してみましたが、大きな変化はありませんでした。
モードオフとモードをオンにしたときの違いはすぐに分かります。
一番の変化を感じたのは音楽モードで、個人的に一番好みの音でした。

出力

3.5mm接続は、スマホの音量を4~5割に設定すると、しっかりと鳴らすことができます。
4.4mm接続では、音量3~4割で、3.5mmの4~5割と同程度の音量が得られました。
バランス接続であれば、駆動力が必要なイヤホンでもしっかりとドライブできます。

使用感

コンパクトサイズでケーブルが不要ななため、使い勝手が良くて素晴らしい。
ただし、Allegro Proをスマホに接続してからプラグを挿そうとすると、USBコネクタに負荷がかかり、故障の原因になりそうで怖いです。
あらかじめAllegro Proにプラグを挿してからスマホに装着すると、安心して使用できます。
もちろん、デバイスの音量は下げた状態で接続します。

対応デバイス

  • Pixel 7a (Android 15)
    音質チェックに使用しましたが、動作に問題ありませんでした。
  • iPhone (iOS 18.3.2)
    Type-C to Lightningアダプターを使用して接続したところ、問題なく動作しました。
    ただし、アダプター部分が長くなるため、衝撃でコネクタが折れる可能性があります。
    iPhone 15以降のType-C搭載モデルでの使用が現実的だと思います。
  • Windows11(24H2)
    こちらも問題なく動作しました。
    ドライバーのインストールは不要で、USBポートに接続するだけで使用可能です。
  • Nintendo Switch
    Nintendo Switchは所持していないため、検証は行っていませんが、公式情報によると接続するだけで使用できるようです。

総評

携帯性と音質の良さを兼ね備えた、とても良いドングルDACでした。
デュアルオペアンプの影響もあり、音質はとても印象が良いです。
特に4.4mmの元気で躍動感のある音が心地よかった。
いつも据え置きアンプで音楽を聴いているため、ドングルDACを使うことはありませんが「これなら…」と思えるほどの音質と駆動力でした。
「Pro」の名にふさわしい仕上がりで、誰にでもおススメできるドングルDACです。
Nintendo Switchで使用するユーザーはもちろん、ミニマリストには特におすすめのドングルDACですよ。

販売情報

Kiwi Ears Allegro Proは各サイトにて約9000円~11000万円で販売中です。

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