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CLAVELONイヤホンレビュー

CLAVELON『DELTA』レビュー。

CLAVELONから発売されたイヤホン「DELTA」をレビューします。
CLAVELONというブランドは今回初めて知りましたが、新しくできたブランドなのでしょうか?調べてみるとDELTAしか販売していないようです。
価格は16,000円前後で、シングルダイナミックドライバー構成です。
では、詳しく見ていきましょう。

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パッケージ

銀色に光り輝くパッケージに、イヤホンの仕様が記載されています。
イヤホンのテーマである「サイバーパンク」をイメージした図やグラフを用いて、イヤホンの特徴が説明されています。
パッケージ裏の左上に見つけた数字の羅列を緯度経度で調べてみると、中国の東莞市を示す座標でした。
CLAVELONの所在地が東莞市なのでしょうね。

箱の中身はシンプルにまとめられており、アクセサリーと書かれた箱にはケーブルが収納されています。
さらに、その下にはイヤーピースが入ったケースが入っていました。

アクセサリー

セット内容

  1. イヤーピース:S/M×2/Lサイズ ※Mサイズがイヤホン装着済み
  2. ケーブル:3.5mm、0.78mm2Pinコネクタ

…だけです。
メーカーは、ケーブルを『高純度ドイツ製OFC銅+銀メッキハイブリッドケーブル』と、イヤーピースを『完璧な遮音性を実現する特別設計のアコースティックイヤーチップ』とそれぞれ銘打っています。

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イヤホン

ビルド

イヤホンが三角形の形状をしており、かなりぶっ飛んでいます。
おにぎり型で銀色のフェイスプレートは、ブランド名とマークのみのシンプルなデザインで仕上げられています。
航空機グレードのアルミニウムを採用した筐体は片側6.5gで、金属製イヤホンとしては軽い部類に入ります。
また、2Pinソケットは、筐体にフラットに埋め込まれています。

ノズルの口径は6mm、ステムの太さは4.9mmと標準的な太さです。
独特な形をしているので耳に合わないだろうと思っていましたが、実際に装着してみると筆者の耳にはフィットしました。

スペック

ドライバー Dynamic Driver
感度 119dB
インピーダンス 18Ω±15%
周波数帯域 10Hz – 28kHz

製品情報に、ダイナミックドライバーがチタン製と記載されていましたが、振動板のサイズや素材については見当たりませんでした。

サウンド

使用環境

  1. アンプ   :TOPPING L30
  2. DAC    :TOPPING E30(AK4493)
  3. ケーブル  :付属ケーブル
  4. イヤーピース:付属イヤーピース
  5. エージング :30時間

音質

そのビジュアルからは想像できない自然なサウンドでした。
どんな楽曲もサクッと手軽に聴けるサウンドですが、随所に聴き応えのある質の高い要素が散りばめられています。

高音域

金属筐体ならではの硬質なサウンドで、音の輪郭をクッキリと描いて、ぼやけることはありません。
サラッとした乾いた音色が特徴で、解像度感が高いです。
ツリーチャイムのようなキラキラとした美しい音を鳴らしますが、煌びやかさよりも自然で聴きやすい音質が特徴です。
個人的には、もう少し明瞭感が欲しいと感じますが、高音域をさらに強調してしまうと、DELTAの「自然な音」という持ち味が薄れてしまうので難しいところです。

中音域

中音域は開放感あふれる響きと、高い分離感を両立させた自然なサウンドが高印象です。
それぞれの楽器の音色がクリアに際立ちながらも、全体として一体感が生まれて心地よいサウンドです。
ボーカルはクリアで、男性ボーカルの力強さと女性ボーカルの繊細さを両立させています。
また、楽曲だけでなく映画やゲームなど、様々なコンテンツの音声が聞き取りやすく、普段使いでも重宝します。

低音域

低音域は他の音域を邪魔することなく、しっかりと前に出てきます。
高音域の硬質なサウンドから、低音域にかけて広がりながら、柔らかい音色へと変化します。
ダイナミックドライバーらしい低音域となっていて、柔らかく包み込むような印象を与えます。
特にミッドベースが顕著に表れており、高音域との音色の対比がしっかりできており、それぞれの帯域がしっかりと鳴り分けられている点に感心します。
サブベースの量感は控えめですが、キレが十分あり、だらしない音になることなく楽曲に深みを与えます。

定位・音場

音場は広め、定位感も問題ありませんでした。

アンプ・ケーブル・イヤーピース

正直、付属のイヤーピースはあまり良くなく、色々と試しました。
その中でも、水月雨「清泉 – Spring」やTANGZU「TANG SANCAI」のような、高音域が強調されるイヤーピースとの印象が良かったです。
リケーブルは、付属のケーブルも悪くはないですが、Yongse「DARK GENERAL」を使っています。
純銀線を使ったケーブルと相性が良いと感じました。
個人的にもう少し欲しかった高音域が補われて満足です。
また、DELTAはスマホの直挿しでの使用は難しく、ヘッドホンアンプの仕様を推奨します。
音量自体は確保できるものの、音質が貧弱になるのである程度の出力が欲しい。
ドングルDACであれば、バランス接続で使用するのが理想的です。

総評

その独特な形状に、本当に耳にフィットするのかと疑問に思いましたが、問題なく耳にフィットしました。
音質は自然で落ち着いたサウンドで、特に中低音域の豊かさが印象的です。
音声聴き取りやすいので、動画視聴やゲームプレイ時などで重宝しています。
高音域はやや物足りないと感じる部分もありますが、アクセサリーで補うことできる範囲です。
アニソンやロックなど、力強い楽曲との相性が特に良いと感じました。
CLAVELON DELTAは、個性的なデザインと確かな音質を両立させた、おすすめのイヤホンです。

販売情報

CLAVELON DELTAの価格は16,000円前後で、各サイトにて販売しています。

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