Kineraから新作イヤホン「Celest Wyvern Qing」が発売されました。
評価の高いWyvernシリーズの新作は、ダイナミックドライバーに10mmのLCP振動板を採用。
エントリーモデルを展開するCelestブランドらしく、価格は29ドルと非常に手頃です。
今回は、そんなWyvern Qingをレビューしていきます。
さあ、青竜の音世界へ飛び込んでみましょう。
パッケージ
パッケージは神秘的なデザインで、裏面には仕様が記載されています。
エントリーモデルらしいコンパクトなサイズ感です。
パッケージカバーを外すと、イヤホンのモチーフとなっている青龍がお出迎えしてくれます。
Celestのイヤホンは、モチーフとなった生物について、解説が記載されていますね。
さらに中には、内容物がパケにまとめて収納されています。
アクセサリー
セット内容
- イヤーピース(シリコンタイプ):S/M/Lサイズ
- ケーブル:OFC、3.5mmL字プラグ、0.78mm2Pinコネクタ
- 説明書
付属品は必要最低限のシンプルなセットとなっています。
付属ケーブルは取り回しが良くないため、使うことはないです。
イヤホン
ビルド
フェイスプレートのデザインは神秘的で、とても美しい。
また、樹脂製シェルの青色が綺麗で、ビルドクオリティも高く、完成度の高い仕上がりです。
ソケットは0.78mm2pinで、フラットに埋め込まれています。
ノズル径6mm、ステム径5.1mmと標準的なサイズです。
片側4.1gのシェルは、セミカスタムデザインを採用しており、耳にピッタリとフィットします。
デザイン、ビルドクオリティ、装着感と、非常に高い完成度です。
スペック
ドライバー | 10mm LCP Dynamic Driver |
感度 | 105dB |
インピーダンス | 32Ω |
周波数帯域 | 20Hz – 20kHz |
サウンド
使用環境
- アンプ :TOPPING L30(SE接続)
- DAC :TOPPING E30(AK4493)
- ケーブル :付属ケーブル
- イヤーピース:付属イヤーピース
- エージング :10時間
音質
第一印象は、暖かみのある優しい音色です。
ハーマンターゲット2019に沿ったチューニング通り、バランスの取れたサウンドです。
高音域
角が取れた高音域は控えめで、とても聴きやすいです。
ただし、それと同時に、音の細かなディテール表現は若干不足しているように感じます。
個人的には、もう少し高い解像度感が欲しいと感じました。
煌めくようなキラキラとした高音域を求める方には、物足りなく感じるでしょう。
中音域
滑らかで力強い中音域が特徴です。
ボーカルが素晴らしく、表現力豊かで感情が伝わってきます。
また、エントリーモデルにありがちな中音域の窮屈さは、ほとんど感じられません。
低音域
弾みのある低音域は、十分な迫力があり、楽曲をしっかりと支えています。
キレもあるので、速いテンポの楽曲でもしっかりと追従してくれます。
定位・音場
音場は普通。
そこまでの狭さは感じませんが、音が中心に集まっている印象です。
定位感は問題なし。
アンプ・ケーブル・イヤーピース
付属のケーブルやイヤーピースの交換を推奨します。
高純度の線材を使用しているケーブル、中高音域を強調するイヤーピースを組み合わせると相性が良いと感じました。
Wyvern Qingはスマホの直挿しでもしっかりと鳴らすことが可能です。
アンプを持っていないユーザーでも問題なく使用できます。
ただし、バランス接続での印象がかなり良く、音がクリアになり青竜が目を覚まします。
ドングルDACでも十分なので、バランス接続でのリスニングをおススメします。
総評
デザイン、装着感ともに秀逸で、音に関してもバランスがよく、様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。
特にボーカルの表現力が高く、暖かみのあるサウンドは心地よいです。
5000円以下の価格帯で、これだけのクオリティを実現しているのは流石Kineraだと思います。
販売情報
Wyvern Qingは、今回レビューした青色の他にも緑色がラインナップされています。
Angeldac Audio Storeにて、29ドル(約4300円)で販売中です。
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